天の川銀河には数百億の惑星がある

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この数年間における惑星発見のスピードには著しいものがある。当初は新しい発見があるたびにビッグニュースになったが、最近はそうでもなくなった。と言うのも、惑星と言うものは、当初考えられていたほどに珍しいものではなく、我々の天の川銀河に限っても夥しい数の惑星の存在が明らかになってきたからだ。一番最近の研究は、天の川銀河には数百億、最大1千億の惑星が存在することを突き止め、そのうちの100億以上が地球と同じような岩石型の惑星であるということを明らかにした。

この研究はハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)の天文学者フランソワ・フレシン(Francois Fressin)氏が率いるグループによってなされた。氏らはケプラー宇宙望遠鏡がもたらすデータをもとに、トランジット法を用いて惑星の存在を発見してきた。トランジット法とは、恒星の前面を惑星が横切る時に恒星が減光する現象を利用して、惑星の存在を突き止めるものだ。

氏らの研究結果によれば、天の川銀河に存在する1000億の恒星のうち半分が岩石型惑星を持ち、17パーセントが太陽系の水星の場合より親星に近い軌道を回っているという。

これまでは、岩石型惑星は、太陽より小さな恒星を回るものが多いと考えられてきたが、それが覆されたわけだ。

(参考)Billions of Earthlike Planets Crowd Milky Way?: National Geographic (写真とも)


関連サイト:地球と宇宙の科学 





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