スポーツ中の脳震盪を防ぐには

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サッカーやラクロスといったスポーツでは、女子の方が男子より脳震盪になる確率が高い。それには頭の大きさに比べた首の大きさや強さが関わっている。そんな研究結果を、スポーツ医学の研究グループがまとめたそうだ。

コロラド大学のドーン・コムストック女史のグループは、2010年秋から2年間かけて、サッカー、ラクロス、バスケットボールを学ぶ男女の学生を対象に、頭の周囲サイズ、首の太さと長さ、首の強度の指標について記録したうえで、実際に脳震盪を起こした学生たちが、どんな指標を示しているかをチェックすることで、頭、首、脳震盪の相互の関係をあぶりだした。

それによると、小さな首が大きな頭を支えている人ほど脳震盪のリスクが大きく、また首の強度が弱い人ほど脳震盪のリスクが大きい、ということがわかった。

なかでも重要なのは首の強度で、重量を支える能力が1ポンド増加するごとに脳震盪のリスクは5パーセント低下するのだそうだ。

このことから、コムストック女史は、烈しい運動を伴うスポーツをする人は、首を鍛えることが必要だとアドバイスしている。やり方はそんなにむつかしくはない。

自分自身の両手を首の後ろにまわして首を前の方に押す。それに対して首を後ろの方に押し戻す。これを根気よくやることで首の強度がまし、烈しい運動をしても脳震盪を起こすリスクが小さくなるというのだ。

(参考)Neck Strength Predicts Concussion Risk, Study Says By Sean Gregory TIME





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