エミリー・ディキンソンの詩から「憎んでる暇(I had no time to hate, because)」(壺齋散人訳)
わたしには憎んでる暇はなかった
死がそのことを妨げたから
それにわたしの人生は憎しみを
極めるほど充実してはいなかった
わたしには愛してる暇もなかった
でもすこしは愛する努力が必要だ
そういって愛する努力をするのだけど
わたしにはとてもたいへんなことに思えた
自分には憎んでいる暇も、逆に愛している暇もなかった。そんなことをするいとまもないうちに、死が私を迎えにくる。
I HAD no time to hate, because
The grave would hinder me,
And life was not so ample I
Could finish enmity.
Nor had I time to love; but since
Some industry must be,
The little toil of love, I thought,
Was large enough for me.
関連サイト:英詩と英文学
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