インドの幼女レイプ事件

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昨年12月に起きた女子学生への集団レイプ事件以来、インドではレイプの犯罪者と彼らに鷹揚な当局に対する怒りが爆発し、首都ニューデリーでは、毎週のようにデモが起きた。最近は、そのデモが少しずつ下火になってきたようだったが、ここへきてまた爆発的な盛り上がりを見せているようだ。きっかけは、先日起きた、5歳の幼女に対するレイプ事件だ。

この事件は複数の男が幼女を誘拐し、性的な攻撃をかけたというもので、幼女は生死の境をさまようほどの重傷を負わされた。事件そのものの陰惨さが、レイプ犯罪者への怒りに火を付けたということもあるが、それ以上に人々を怒らせたのは警察の対応だったという。

父親から事件の被害届をうけた警察署が、2000ルピー(約4000円)とひきかえに、事件を公にしないで泣き寝入りしろと迫ったというのだ。

この話を聞いた人々は、怒り心頭になった。これでは警察がレイプを奨励しているようなものだと。そこで民衆は、警察の責任者に、文字通り責任をとらせようとして、警察目掛けて大規模なデモを展開するようになった、というのである。

まったく以て信じられない話だ。いくら発展途上国家とはいえ、警察がレイプの被害届を受けて、泣き寝入りするよう勧めるような国が、ほかにあるだろうか。(写真は警察に抗議するインドの人々:APから)

(参考)Rape of 5-Year-Old Indian Girl Sparks New Outrage, Old Questions By Krista Mahr TIME


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