芝大門:水彩で描く東京風景

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芝大門の愛称で知られるこの門は、増上寺の総門にあたるものである。現在のは昭和12年に建てられたもので、コンクリート造りであるが、外観を工夫しているせいで、木製のものと変らぬ風格を醸し出している。

この門の周囲一帯を大門といい、また地下鉄の駅にも大門という名が冠せられているのは、この門が江戸時代以来庶民に親しまれてきたことの証しだろう。寺の名が土地の名となる例は多いが、門の名が土地の名となった例は珍しいのではないか。(湯島天神下に上野黒門町というのがある)

(ファブリアーノ300g、28×38cm、2013年3月)





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