アメリカの医療費格差

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上の図は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気を治すための手術を受けた場合に、患者が医療機関から請求される医療費の額の、医療機関ごとの分布を表したものである。連邦メディケア&メディケイド・センターの公表データをもとに、ハフィントン・ポストのスタッフが作成した。

一目してわかるとおり、同じ(ニューヨークの)医療圏内で同じ治療を受けても、請求される金額は医療機関によってばらばらであり、その間にはかなりの格差がある。一番安いのはブロンクスのメディカル・センターで7044ドル、一番高いのはニュージャージーのベイヨンヌ・ホスピタル・センターで99690ドル、実に10倍以上の差がある。

どうしてこうした格差が生じるのか。ハフィントン・ポストの記事は詳細な分析をしていないが、貧乏人ほど高い医療費を請求される傾向があると指摘している。

ともあれ、こうした格差は日本ではありえない。何故なら日本では国民全体を対象とした医療保険制度が確立しており、同一の医療行為に対しては、同一の診療報酬制度が適用されるからだ。

(参考)Hospital Prices No Longer Secret As New Data Reveals Bewildering System, Staggering Cost Differences:HP





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