食料としての昆虫

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国連食糧農業機関(FAO)が、将来予想される食糧危機への対策として、昆虫を食べるように推奨しているそうだ。昆虫は栄養価に富んでいる。グラム当たりの蛋白質は牛肉に匹敵するし、魚と同じ量の脂肪酸を含有し、その他ビタミンや繊維質も豊富だ。一番の強みは、牛や豚などの家畜類に比べ、繁殖が容易なことだ。広いスペースも必要としないし、排せつ物から発生するメタンガスが環境を汚染する心配もない。いいことづくめだ。本格的な栽培が実現すれば、人類にとっての貴重な食料となるに違いない。

しかし一つだけ難点がある。要するに、人々が口にするのに抵抗を感じることだ。例えば上の写真を見ていただきたい。これは一流のシェフが毛虫を料理したものだが、これを抵抗なく食べられる人がどれほどいるだろうか。筆写なら尻込みしてとても口に入れる気にはならない。

FAOもそこは御見通しで、人が抵抗なく食べられる方法をいろいろ考えている。こんなグロテスクな姿そのままで皿に乗せると食べられなくとも、ミンチ状にしてハンバーグにすれば抵抗はなくなるだろう。

こんな訳で、昆虫食がこれからの人類を支える決め手となる、そんな日が意外に早くやって来るかもしれない。(写真は Newsweek から)





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