ハビタブル・ゾーンの惑星を新たに三つ確認:グリーゼ667C

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ハビタブル・ゾーン(温度などが生命存在に適した環境にある領域)にある惑星が新たに三つ確認されたそうだ。確認したのは米ワシントン大学の天文学者ロリー・バーンズ(Rory Barnes)氏を中心とする研究グループ。地球から22光年の距離にある赤色矮性グリーゼ(Gliese)667Cの周囲のハビタブル・ゾーンに三つの惑星があることを確認したという。

親星は、太陽より質量が小さく、かつ温度が低い。この星の周りには七つの惑星があることがこれまでに確認されていたが、そのうちの三つがハビタブル・ゾーンにあって、親星の周囲を20日乃至100日かけて回転しているという。これらの星はいずれも我が地球より大きいが、木製や土星ほど大きくはなく、地球と同じ材質でできている可能性がある。そうだとすれば、岩石状の表面に水が存在することも大いにありえ、生命存在の可能性も高いという。

今回の確認が意義深いのは、ひとつには、地球から22光年という非常に近い距離にあるということだ。もう一つは、親星が赤色矮性だということだ。赤色矮性は、太陽状の恒星に比べはるかに多数存在しており、宇宙にあっては最もありふれた星だ。そんな星が惑星を持っているとしたら、それは他の大きな質量の恒星より、生命存在の高い惑星である可能性が高い。

世界中の天文学者は、生命が存在する惑星を求めてしのぎを削ってきたわけだが、一歩ずつそれに近づいているのかもしらない。


関連サイト:地球と宇宙の科学 





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