取材拒否は政権政党のやることか:安倍自民党の驕り

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自民党が、TBSの報道内容が公正さを欠く、として、当面の間、党役員に対する取材や出演要請を拒否することに決めたそうだ。どこが、どう、公正さを欠くのか。自民党の言い分によれば、6月26日放送の「NEWS23」で通常国会会期末の法案処理を報じた際、重要法案の廃案の責任がすべて与党側にあると視聴者が誤解する内容があった、ということらしい。

筆者はこの報道番組をみていないので、大そうなことは言えないが、それでも、自民党の対応は子どもじみていると感じた次第だ。かりにも自民党は政権政党である。政権政党として、様々な批判に謙虚に耳を傾けるのが、当たり前の姿勢だろう。それを、与党側に不利な報道をしたから、今後は出入りごめんだ、というのは、あまりにも大人げない。というより、驕り高ぶっている。そういわれても仕方あるまい。

しかし自民党以上にわけがわからぬのは、TBS側の反応だ。自民党の驕りをたしなめるでもなく、「自民党から抗議を受けたことは残念。引き続き、理解を得られるよう努力していく」とひたすら低姿勢だ。なにが残念で、なにを努力するのか知らぬが、これでは報道の自由もあったものではない。


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