自民党とTBSの猿芝居

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自民党がTBSの取材を拒否したことについては、このブログでも昨日触れたところだが、たった一日で、自民党はその方針を撤回した。昨夜のテレビ番組(BSふじ)に出席した安倍総裁自らが、TBSが謝罪してきたので、この問題は決着したと説明したそうだ。

当のTBSは、謝罪はしていないと言っているそうだが、自民党総裁自らが謝罪されたと受け止めているのだから、内容はともあれ、謝罪とうけとられるようなことを、TBSが行なったのは隠しきれないことだろう。

この問題について筆者は、自民党の横暴ぶりを批判するとともに、TBSの腰抜けぶりも批判していたところだが、その批判は、いまでもそのまま生きているようだ。

なぜTBSは、自民党の横暴ぶりを正々堂々と批判しなかったのか。何故、言論には言論で対抗するという民主主義の基本的なルールを守るように、自民党に迫らなかったのか。

自民党を批判したのは、このことを聞きつけた野党の政治家だった。野党に横暴ぶりを批判された自民党が、問題が大きくなって選挙に悪影響が出てはまずい、という判断で、撤回したわけだ。その際、振り上げたこぶしの置き所に困って、TBSが謝罪したということにしたのかもしれないが、TBSにも自民党にそういわせる隙があったようにも思わせる。

なんだかスッキリしないままに、幕引きが図られつつあるようだ。下手な猿芝居を見せられたような感じだ。


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