ネット解禁は選挙にどう影響したか

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今回の参議院選挙からネットが解禁されたということで、初めてのネット選挙だと話題になったが、果して実際にどのような影響があったのか。そのあたりのことを、NHKの番組「クローズアップ現代」が分析していた。(検証"ネット選挙")

メモを取らずに見たので、詳しい数字は上げられないが、全体的な印象としては、国民はあまりネット情報を参考にしなかったという答えが帰って来た。若い人ほど参考にした割合は高かったが、それでも20パーセント前後に過ぎない。まだまだ、これからという印象だ。

ネット選挙の先輩格であるアメリカでは、負の側面が強く指摘されている。つまり、敵方を攻撃するツールとして使われる側面が大きいというのだ。日本の場合でも、ネット発信者に対する、非難や攻撃が非常に多かったといったことはあったらしい。しかし、相手側の陣営を一方的に非難攻撃するといった現象はあまり見られなかったようだ。

ネットを最も活用したのは自民党の候補だったという。領袖の安倍さん自身が、率先してネットを活用しているから、それに倣ったということらしい。しかし、情報発信の中身は、自身の選挙活動に関する告知が中心で、政策に踏み込んだものは殆ど見られなかった。いわば選挙カーからの絶叫を、ネットの画面を通じてバーチャルに行ったということらしい。

今回ネット活用の成功した例として、ある零細政党の候補者の運動があげられていた。その候補者は、選挙前には全く無名だったにかかわらず、ネット上の情報発信をうまくやったおかげで瞬く間に有名になり、当選こそできなかったが、17万票という大量の票を獲得した。これは、今後のネット活用のあり方に大きな教訓となるものだと番組は紹介していた。

ともあれ、今後ネット選挙がますます身近になるだろうことだけは、感じさせられた次第だ。


関連サイト:日本の政治 






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