ローヤルベビーの名はジョージ:イギリス人の名前

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英国王室のウィリアム王子とキャサリン夫人との間に生まれたローヤルベビーの名前がジョージと決まった。エリザベス女王の父君で、先代の英国王ジョージ6世にちなんだとも伝えられている。ところで、歴代の英国王の名前は、ジョージの外ヘンリー、エドワード、リチャードといった少数の名前に集中する傾向がある。それはどういうわけか。

英語の人名には、イギリスの歴史を反映して、ユダヤ・聖書起源のもの(デヴィッド、イザイア、ジョーゼフなど)、ギリシャ起源のもの(アレクサンダー、フィリップなど)、ローマ起源のもの(アンソニー、ジュリアン、クロードなど)が混在している。それらに対して、ジョージ、ヘンリー、エドワード、リチャードといった名前はいずれもゲルマン起源だ(ウィリアムも同じ)。

イギリスの王は歴代このゲルマン起源の名前をもっぱらに名乗ってきたわけである。それは自分たちがゲルマン系の民族であるアングロ・サクソンだという自覚に立ったことであろう。(写真はGuardianから)







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