イチローの途方もない記録:日米通算4000本安打

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ヤンキース所属のイチローが、21日の対ブルージェイズ戦で安打を放ち、日米通算4000本安打を記録した。一口に4000本と言うが、大リーグの長い歴史においてもいままで二人しか記録していない。伝説の安打製造機タイ・カッブと、ハッスル・プレイヤーとして名高いピート・ローズだ。二人とも24年間の大リーグ生活で達成した記録を、イチローは日本球界での9年、大リーグでの13年、合せて22年間で達成した。

日本球界での試合数が大リーグよりも少ないことを勘案すると、イチローの達成した数字の重さがわかるというものだ。なにしろ、日本球界では7年連続首位打者、大リーグでは10年連続200本安打以上という偉業を伴っている。こうした偉大な記録があるからこそ、今回の記録はそれらすべての集大成として、究極の偉大さを感じさせるものだ。

これだけの記録を達成するためには、少しの停滞も許されない。停滞をもたらす最大の要因は怪我だが、イチローは今まで長い欠場につながるような怪我をしたことがない。怪我をしないということが、野球のようなスポーツ選手の一つの勲章だとすれば、イチローは二重の意味で偉大な記録を達成したということになる。

イチローが9年連続200本安打を達成した時、筆者は偉大な記録といって称え、10年連続の時には、偉大な、偉大な記録といって称えたのであったが、今回は途方もない記録だといいたい。こんな記録を達成するイチローは途方もない日本人だ。

日頃イチローの熱狂的ファンを以て任じる筆者にとっては、うれしいかぎりの出来事であった。(写真はAFPから)







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