TIME記者がカイロの自警団から取材妨害

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今回のカイロにおけるモルシ支持派への攻撃には、クーデター政権の武装部隊と並んで反モルシ派の民間人が広汎に参加したと見られる。彼らは自警団を組織したうえで、クーデター政権と結託して「人民委員会」と自称し、モルシ派のデモ隊への攻撃に加わったようだ。

8月16日の「血の金曜日」事件のさなか、五月十五日橋(15 May Bridge)で事件を目撃していたTIME誌の記者ジャレド・マルシン(Jared Malsin)は、衝突による大混乱を避けようとして橋から遠ざかろうとしたところを、そうした自警団の連中に拘束されて、写真やカメラを奪われたほか、暴力まで振るわれ、命の危険にさらされたことを回想している。Turmoil in Egypt: TIME Journalist Gets Caught in Cairo's Latest Day of Rage By Jared Malsin

マルシンの回想を読んでいると、自警団は彼がジャーナリストであることを認識しながら暴力を振るっていたらしい。その上で、マルシンが衝突の現場に近づかないようにと、いろいろ工作していた気配が感じとれる。この恥知らずな事件を、世界に発信されては不利だと考えたのかもしれない。(地図は、8月15日(木)および16日(金)における衝突現場を現したもの:WPから)







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