
写真(NASAから)は、南天に見えるとも座のRS星(RS Puppis)の様子。ハッブル宇宙望遠鏡のデータをもとに作成されたイメージだ。中心にひときわ明るく見えるのがRS星で、周囲に雲の渦のように見えるのは、星の光が反射して明るく映った部分だ。面白いことにこの星は、六週間を周期にして、明るくなったり暗くなったりを繰り返すという。
このように明るさを変化させる星を変光星と呼び、そのなかの一つの類型としてセフェイド変光星というものがあるが、この星はそのなかでも最も明るいものだ。
この星はまた、光のエコー現象というものを呈する。音が反響しあってこだまとなるように、光が反響しあう現象を光のエコーというのだそうだ。興味深いことに、その現象を利用することで、星座の間の距離を正確に測れるのだという。ちなみにこの星は、地球からは約6500光年離れているそうだ。
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