平成廿六年元旦を迎えて

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今年は午年ということで馬の絵を水彩で描いてみた。馬のモデルは北斎漫画から借用した。これを見た人の中には、性的なニュアンスを嗅ぎ取った人もいたが、あくまでも北斎漫画からの借用なので、筆者自身には責任はない。もっとも筆者はこの馬の図柄がエロティックなどとは毛頭思っていないのだが。

馬は犬と並んでもっとも古くから人間の友達になった動物であり、しかも広範囲に分布していることもあって、世界中に伝説や神話が伝わっている。日本でも、日本書紀に馬の記述があることから、古くから飼育されていたことがわかる。もっとも、馬が日本に伝わったのは古墳時代頃のことらしく、弥生時代以前には居なかったようだ。

日本にやってきた馬の祖先はモンゴル系の小型の馬で、在来の日本馬と言われるものは皆小型の馬である。それ故、農耕や荷役には使われても、戦闘には不向きだったのではないか。映画ではよく、騎馬戦のシーンが描かれるが、そこで使われている大きな馬は、戦国時代以前にはいなかったはずだ。

馬を巡る民俗や伝説については、熊楠先生が該博な知識を縦横に発揮して紹介している文章が「十二支考」に収められているから、興味がある人はそれを呼んだらいいと思います。





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