張成沢は犬に食われた?

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先日死刑判決を受けて即処刑された張成沢について、彼がどのような方法で絶命したかについて様々な憶測が流れていたが、香港の親共産党政権紙文匯報は、張成沢は犬に食われて死んだというショッキングなニュースを配信した。それによれば張成沢は、5人の腹心と共に、真裸にされた状態で檻の中に放り込まれたが、そこには120匹の飢えた犬どもが待ち構えていて、彼らに襲い掛かり、その肉を引き裂き、一時間ほどで食い尽くしてしまったということだ。この現場には金正恩も立ち会い、叔父の張成沢の断末魔を子細もらさず見ていたということだ。

この記事の真偽のほどはいまだ確認されておらず、情報を知らされたアメリカ政府は一笑に付したということだ。韓国政府もおそらく同じような反応だったろう。しかし、こんなおぞましいニュースをまことしやかに流すのは、どのような意図からか。むしろその方が野次馬たちの興味を引くところだろう。

中国共産党内には、対北朝鮮政策を巡って路線の対立があるが、今回はその対立を反映しているのではないか、という見方がもっぱらだ。北朝鮮に厳しい姿勢を取るグループは、今まで中国との間のパイプ役をつとめていた張成沢が、ほかならぬ甥の金正恩によって殺されたわけだから、もはや北朝鮮に気を使う必要はない。今回のケースをきっかけに対北朝鮮政策を大胆に見直すべきである、という主張をしているようだ。

そんな彼らにとって、金正恩がいかに極悪非道な人間であるかをアピールできれば、自分たちの主張にとっては追い風になる。そんな考慮が働いて、香港の手先を通じて、こんな記事を流させたのではないか、というわけである。

なんともおぞましい話だが、殺された張成沢は人間の屑であるとか、犬にも劣る輩だとか、最大級の罵り言葉を以て断罪されたわけだし、金正恩もこの元旦の演説の中で、張成沢について「ごみを片付けた」というような言い方をしていたから、かりに犬に食わせるような形でなくとも、残虐な殺し方をした可能性は否定できないだろう。







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