ウクライナのネオナチ

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今回のウクライナの政変においては、様々な反政府勢力がゆるやかな連合を形成したと言われているが、その中のもっとも活発で攻撃的な勢力に「スヴァボーダ(自由)」という極右団体がある。世界ユダヤ人会議によって「ネオナチ」と認定されている団体だ。実際この団体は、「反ユダヤ、ファシズム」を標榜すると言われているが、日本は無論、国際的にもほとんど報道されてこなかった。

何故、ウクライナに「ネオナチ」勢力がいまだに存在しているのか。多くの日本人は不思議に思うことだろう。

実は、ウクライナにはホロコーストの忌まわしい歴史がある。ホロコーストといえば、ナチスがドイツ国内やポーランドを舞台にユダヤ人を虐殺したというのが大方の常識になっているが、その犠牲になった600万人のユダヤ人のうち150万人がウクライナで殺されている。ということは、ウクライナがホロコーストの最大の舞台の一つだったということになる。

何故、そんなことが起きたのか。ウクライナにおけるホロコーストの直接の責任者は無論ナチスに違いないが、これだけ膨大な数のユダヤ人が殺されるにあたっては、ナチスだけの力ではなしえなかっただろうと思われる。つまり、ウクライナの内部に強烈な反ユダヤ感情があって、それがナチスによるユダヤ人虐殺をスムーズに行わせたのではないかと言われている。

こういう負の伝統が、いまだに「ネオナチ」というかたちで、ウクライナ国内に根付いているというわけらしい。








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