
これも前作同様黄色い麦わら帽子をかぶった自画像だが、洋服はブルーで、背景もグレーを基調としているところが異なる。ゴッホの自画像の中では、もっとも有名となった一枚である。
この絵の中のゴッホは、観客の方に強い視線を向けているように見え、非常に強い意志を感じさせる。とくに目の表情が豊かである。
この絵はゴッホによって友人のベルナールに贈られた。ベルナールはそれをずっと保存していて、後に自分あてのゴッホの手紙を公開した時に、この絵の存在も明らかにした。
(1887年夏、板張りのキャンバス地に油彩、35.5×27.0cm、デトロイト・インスティチュート・オヴ・アーツ)
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