地球とほぼ同じ大きさの惑星 ケプラー186f

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惑星ウォチャーにとってビッグニュースがまたひとつ加わった。しかも特大のニュースだ。いわゆるハビタブル・ゾーン内にあり、大きさがほぼ地球と同じ惑星で、岩石でできており、水がある可能性も高い。これまで発見されたすべての惑星の中で、条件が地球に最も近い、というものだ。

この惑星は、地球から493光年先にある赤色矮星ケプラー186の周りを公転している。この恒星にはほかに四つの惑星があり、ケプラー186fと名づけられた今回発見の惑星はその外側を回っている。上の映像(NASA提供)にあるように、親星と惑星の関係は、太陽と地球の関係より近い距離にあるが、親星のエネルギー量が太陽よりも小さいため、惑星の温度は地球と余り変わらないだろうと推測される。もしそうなら、水も凍らずに、生命が存在する可能性も高いという。

1995年以降、惑星探査が急速に進み、これまで1700個にのぼる惑星が確認されてきたが、その中で、ハビタブル・ゾーン内にあり、地球と似ているとされた惑星は5~6個にすぎない。しかもそれらは、最小のものでも地球の1.4倍もの大きさだった。今回発見のケプラー186fは地球の1.1倍で、ほぼ同じ大きさと言ってよい。

発見したのは、NASAエイムズ研究センターに所属するエリサ・クインタナ(Elisa Quintana)氏らのグループ。氏は、「ハビタブル・ゾーン内で地球サイズの惑星が確認されたのは初めて」と話し、先駆的な"惑星ハンター"として知られるカリフォルニア大学バークレー校のジェフ・マーシー(Geoff Marcy)氏も、その功績をたたえているという。

また、マサチューセッツ工科大学(MIT)の天文学者サラ・シーガー(Sarah Seager)氏は、「行けるかどうかわからないが、旅行先としておすすめできる」とメールでコメントを寄せたそうだ。もっともそれが実現されるためには、人類のために不労不死(せめて寿命の延長)の技術が確立されることが前提になろう。






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