
長津川調整池は、水害対策として整備されたものである。長津川の流域の一角をくぎって掘り下げ、そこを空池にしておいて、大雨で川の水流がまして溢れそうになると、この池に水を誘導して洪水を防止すると言った仕掛けだ。
池はこのように日頃は人々の寛ぎの場になっている。池の周囲には、土手にそって家が立ち並んでいるが、それらを池よりもかなり高いところにあるので、ちょっとみると高台のように見える。
池の底には、小さな水溜りがあって、冬には鴨が泳ぎ、また一年を通じて釣りをする人の姿が絶えない。見ていると、大きな鯉を釣り上げる人がいる。
この絵は、その水溜り越しに、桜の並木とそのうえの家々のさまを描いたもの。
(28×38cm、ワットマン水彩紙290g、2014年春)
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