宮小路の蕎麦屋:水彩で描く日本の風景

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摩賀多神社の参道にあたる道を宮小路といい、その道の周辺に広がる街並みもまた宮小路といった。宮小路の中心は、摩賀多神社の前の広場である。広場と言っても、それらしき広場ではなく、道が周囲と比べて広がっているので広場のように見えるだけである。昔の日本人はそうした広場を広小路などといったものだが、摩賀多神社前の広小路はそんなに大それたものではない。

この広場に面して、一軒の蕎麦屋がある。房州屋といって、戦前からある古い蕎麦屋だそうだ。筆者も子供の頃よくここで蕎麦を食ったことがある。今でもその蕎麦屋は健在で、このあたりを訪れる観光客を相手に、結構繁盛しているということだ。

(28×38cm、ファブリアーノ水彩紙300g、2014年)




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