ウクライナでのマレーシア機撃墜の謎

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親ロシア派が支配するウクライナ東部で、オランダを出発してマレーシアに向かっていた航空機が撃墜され、300人近い乗客乗員が犠牲になるという事件が起きた。ことがことだけに、世界中が大騒ぎになっている。処理を間違えると、とんでもないことになりかねない。

いまのところ、事件の詳細も、またその原因も明らかではない。そんななかで、さまざまな臆説が飛び交っている。その主なものは、三つに分類できるようだ。

ひとつは、先日インド洋で起きたマレーシア機の墜落事故との関連を云々するものだ。それらは、今回の事件とマレーシアを無理に結びつけようとするところが眉唾な印象を抱かせる。たまたま、マレーシア機が連続して事件に巻き込まれたというのが本当のところではないか。

二つ目は、ウクライナ東部の親ロシア派勢力が、地対空ミサイルを発射して撃墜したとする推測だ。親ロシア派にミサイルが渡っていることは公然たる事実だ。実際親ロシア派は、そのミサイルを使って、ウクライナの軍用機を撃墜したことを認めている。今回は、親ロシア派が、マレーシア機をウクライナ政府軍の飛行機と誤認して撃墜した可能性は否定できない。

三つ目は、ウクライナ政府による攻撃とする推測だ。実は、マレーシア機の撃墜からわずか30数分後に、プーチンを乗せたロシアの航空機が、マレーシア機とほぼ同じ航路をたどってロシアに向かっていたことが確認されている。プーチンは、ブラジルでのワールドカップを観戦した後、BRICSサミット(ブラジルで開催)に出席し、政府専用機でロシアに戻る途中だったという。それを知っていたウクライナ政府が、プーチンの専用機だと誤認してマレーシア機を撃墜したのではないか。そんな憶測も成り立つようなのだ。

この問題が今後どのように発展していくのか。当分は目が離せない。







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