普賢菩薩騎象像:藤原彫刻8

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(普賢菩薩騎象像<大倉文化財団>木造・彩色、像高85.3cm)

普賢菩薩像は、文殊菩薩と並んで釈迦の両脇侍としてあらわされることが多いが、単体としては、白象の上に蓮華座を据え、その上で結跏している姿であらわされることが多い。この姿は、絵画や彫刻の形で多く作られた。というのも、普賢菩薩は女性の信仰の対象となり、貴婦人の間ではこの像を作らせて持仏とする習慣がひろがっていたからだ。

この像は檜材を用い、藤原時代の木寄せの手法によって作られている。細部に至るまで入念に仕上げられ、また、美しい截金文様が施されている。

全体でも一メートルに満たず、像本体も50センチ余しかないが、見た目はもっと大きく感じさせる。

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