ヘラクレスA銀河のブラック・ホール

| コメント(0)
141006.herculesA.jpg

ヘラクレス座の方角にあるヘラクレスA銀河は、肉眼でも見えることで知られている。肉眼で見ると、楕円形に見える。ところがハッブル宇宙望遠鏡のデータをもとに精査したところ、上の映像にあるような形をしており、端から端までの距離は100万光年もあることが分かった。(天の川銀河の直径は10万光年)

銀河の中心部(ピンクに光っている部分)にはブラック・ホールがあり、その質量は天の川銀河のそれの1000倍もあるという。なお、天の川銀河のブラック・ホールの質量は太陽の質量の40億倍である。

影像では、ブラック・ホールを中心にして、ガスが一直線上に伸びていることが確認できる。これは、銀河内のガスが、ブラック・ホールの引力に引き寄せられていることをあらわしている。引き寄せられているのはガスだけではない。銀河内の星々もブラック・ホールに引き寄せられて、次々と呑み込まれている。この調子だと、いつかこの銀河は、すべてブラック・ホールに呑みこまれて消えてなくなる運命にある。

関連サイト:地球と宇宙の科学  






コメントする

アーカイブ