宇宙船スペースシップⅡの墜落

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アメリカの宇宙産業会社ヴァージン・ギャラクティック社がカリフォルニアで打ち上げた宇宙船スペースシップⅡがモハーヴェ砂漠に墜落し、二人の乗務員のうち一人が死亡、一人がパラシュートで脱出したものの重傷を負った。この事故を巡っては、直前にスペースX社の開発したロケットが爆発したことも併せて、民間会社による宇宙開発の限界を指摘する向きもあり、宇宙旅行の実現は当分先延ばしになりそうだなどとする論調が目立っている。

それはそれとして筆者が驚いたのは、スペースシップ構想がかなり進んでいたということだ。この会社の宇宙旅行計画は最終段階にあり、来年にも第一陣の旅行者たちが、宇宙旅行を楽しめる段階になっていたそうだ。すでに予約もはじまっており、全世界から700名の人が予約を済ませ、その中には19人の日本人も含まれているという。

これは地球上空100キロの宇宙空間を合計二時間かけて飛び、その間に4間の無重力経験ができるといい、費用は一人あたり25万ドル(約2800万円)という。最初のフライトには、あのレディ・ガガも参加する予定で、彼女は宇宙からの歌声を地球に送り届けるつもりだったという。

しかし、そのつもりは、当分実現しそうにない。予約している人の中には、70歳を過ぎた年寄りが大勢いるらしいが、彼らは命をかけても宇宙を一目みたいと思っているのであろう。その思いが、彼らの生きている間に実現するよう、他人ごとながら、お祈り申し上げる。





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