これまで経口避妊薬（ピル）といえば女性の飲むものに限られていたが、男性用経口避妊薬の開発も現実化してきたという。これは、ニューギニア島に自生するガンダルサという草の成分を利用したもので、これまでの実験によれば、避妊成功率は９９パーセントに上るという。しかも、女性用のピルと違ってほとんど副作用がない。これをセックスの一時間前に飲めば、安心してセックスが楽しめる。人類は始めて安全で確実な経口避妊薬を手に入れることになるわけで、これによってセックス革命といった事態が生まれるかもしれない。
しかし、避妊に関してあまり安易に考えると、別の問題が浮かび上がってくるだろう。男たちがピルに頼ってコンドームをつけなくなれば、それだけ性感染症（性病）の発症が促進される。ＨＩＶ始め性感染症の予防には、やはりコンドームの装着が一番効果が高いのだ。
というわけで、新たな経口避妊薬の登場は、人類に対して難しい選択をせまることとなろう。
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