レイプ天国インド

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インドでのレイプが国際的な注目を集めている中、今度は日本人女性が被害者になった。インドを研究旅行していた23歳の女性が、インド人男性五人のグループに監禁され、10日余りにわたってレイプ(性的暴行)を受けていたというのだ。この女性は自力で脱出し、警察に保護を求めた結果、犯人の五人組はすみやかに逮捕されたという。

こんな話を聞かされると、インドという国は一体どうなっているのだ、という思いに取らわれる。こんな被害に会わないためには、女性の方でも気を付ける必要があるのは無論だが、その警戒を解いて女性を拉致し、レイプに及ぶ男たちの罪も深いと言わねばならない。今回のケースでは、日本語を話すインド人三人が女性に近づき、彼女の警戒を解いたうえで拉致・監禁したということらしい。すっかり相手を信用させられた女性は、てっきり自分の研究の助勢を期待できるものと思い込み、男たちに同行して被害に会ったと報道されている。

インドでレイプが絶えないのは、女性に対する蔑視だとか、低いカーストに属する人々の人権が軽視されている事のあらわれだとは、よく指摘されているところである。そういった人権感覚のなさが、外国人女性まで標的にするような状況を生んだという推論は、相当の根拠があるといわねばならない。

そのレイプだが、件数は減るどころか却って増えているという統計もある。首都ニューデリーの警察当局の発表によれば、ニューデリー市内で、昨年年初から12月半ばまでに起きたレイプ事件の件数は2069件で、前年より31.6パーセントの増加だという。これは、従前に比べて被害を名乗り出る女性が増えたことにも理由があり、必ずしもレイプ件数自体が増えているとは限らないと、言い訳する向きもあるようだが、このすさまじい件数は、言い訳を言ってすませられる数ではない。これでは、依然インドはレイプ天国だと言われても致し方があるまい。

インドは一応民主義的な政治体制の国だといわれている。しかし、女性へのレイプが蔓延し、女性が身の安全を絶えず気にしなければならないような社会は、果して民主的な社会といえるのだろうか。こんな調子では、インドはいつまでも一流国家にはなれないだろう。







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