(平治物語絵巻:信西の巻1、静嘉堂文庫蔵)
平治物語絵巻信西の巻は信西の最期を描いている。信西は仇敵信頼らによって上皇と天皇が内裏に幽閉されたと知るや、奈良に逃れようとするがうまくいかず、結局宇治田原の山中で自害する。するとその首は信頼方に奪われて、都にさらされることとなる。
上の絵は、上皇らが幽閉された内裏の様子を描いたもの。人々が車で駆けつけ、中の様子を伺っている。張りつめた雰囲気が伝わってくる絵である。このすぐ後の場面では、信西は宇治田原の山中で自害するさまが描かれる。その後信西の首は武士たちによって串刺しにされた状態で都へと運ばれる。
(平治物語絵巻:信西の巻2)
これは、都の西の獄門の棟木にさらされた信西の首と、それを見上る人々の様子を描いたもの。この門は以後、地獄門と呼ばれるようになった。
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