デマか妄言か:安倍晋三総理のヤジ

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先日、予算委員会の席上、安倍晋三総理が民主党の議員の質問に対して「日教組」とデモをとばした問題で、民主党はこれを重く見て、再び安倍総理に問いただしたところ、安倍総理は開き直り、「日教組は国から補助金を貰っているにもかかわらず、民主党議員に献金した」というような発言をした。これには、日教組と民主党が早速、安倍総理の発言は全く事実無根だと反発した。調べてみるとそのとおりで、日教組は国の補助金を貰ってなどおらず、また、民主党議員に献金した事実はないということがわかった。それをもとに、三たび追及を受けた安倍総理は、今度ばかりは観念したらしく、ついにギブアップした、というような経緯をメディアが伝えている。こういう事柄を聞かされると、日本国民なら誰でも恥ずかしくなる所だろう。

安倍晋三総理が、日教組の名を出してヤジを飛ばした背景には、日教組憎しの感情があったと忖度されるが、いくらそれでも、一国の総理大臣とあろうものが、予算委員会の席上で、答弁者の席に座りながら、質問者にヤジを飛ばすとは、文明国の議会の光景とは思われない。

民主党は、安倍晋三総理の言動をとらえて、これをデマだと断定し、「デマ首相はいいかげんにしてもらいたい」と批判したそうだ。もしも安倍総理が、事実無根だとわかっていながら今回のような発言をしたとしたら、それはデマというに相応しい。しかし、安倍総理が本当にそう思って発言したと言うなら、これはデマとは言われまい。認識が曇っているわけだから、妄言というべきである。妄言を放ってやまない男を総理大臣に頂いている国民は、不幸を通り越して、戯画的だと侮られるだろう。






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