光りのエコー:特異変光星V838

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写真(NASA提供)は、一角獣座にある特異変光星V838モノセロティスと言う天体。2002年に初めて観測された。当初は超新星爆発と思われたが、現在では、超新星爆発と通常の新星爆発との中間の現象と考えられている。初観測以来、観測が継続されているが、規模が大きくなったり、逆に小さくなったり、10年余りの短い期間に、複雑な現象を見せている。

中央の赤い天体の周りに雲のようなものが輪になって広がって見える。中央の部分は爆発現場、その爆発によって発せられた光によって周囲のガス状物質が丸い雲のように見えると考えられる。

面白いのは、この雲の輪が、急速に広がっていることで、それがあたかも光のエコーのように見える。これは、雲自体が広がるというよりも、中央からは発せられた光が周りに伝播するにしたがって、雲を浮かび上がらせるということらしい。





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