米議会安倍演説の海外メディアの受け止め方

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安倍総理の米議会での演説は、日本の保守系メディアでは大はしゃぎで受け止められているが、欧米のメディアはかなりクールに受け止めている。地元アメリカのメディアでは、折からアメリじゅうを騒がせているボルティモアでの事態の報道の影に隠れて、まともに取り上げられていない。たしかに安倍総理の演説は、舌がもつれているようなたどたどしい英語だったし、中身もほとんど新味がなかった。地元アメリカのメディアから相手にされないのも致し方がないというべきだろう(地元の現場でそれを聞かされていた上下両院の議員たちがそれなりの敬意を表したのには、また別の理由がある)。

そんななかで、欧米系のメディアの中でも保守系メディアであるエコノミストが興味深い論調を展開していた(Honest enough A fruitful visit to America by Shinzo Abe has deepened a decades-old alliance)。その最後の部分を、参考のために翻訳してみた。

「安倍氏のアーリントンへの墓参は、彼が靖国も同様に見てもらいたいと望んでいることを示したものだ。靖国もアーリントン同様、日本国家が戦没者に敬意を表する場なのだと言いたいのだろう。見物なのは、安倍氏のお友達やイデオロギー上の同士が、国内向けにこの演説をどう解釈して見せるかということだ。リモース(反省)とかアップホールド(継承)とか言った言葉は、日本語ではどうにでも薄めることができる。それ故、中国や韓国はこの演説に神経をとがらせるだろう。安倍氏のこうしたうやむやなやり方は、8月に予定されている談話の中でも繰り返されるだろう」







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