金正恩の前で居眠りしたら国家反逆罪で死刑

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北朝鮮の国防長官職である人民武力相で金正恩の側近としても知られた玄永哲が、国家反逆罪で処刑されてそうだ。国家反逆罪と言うといかにもものものしく聞こえるが、韓国の国家情報院筋によると、金正恩の演説中に威眠りしたことが犯罪構成要件だという。同情報筋によると、被告は某所で高射報を撃ち込まれて公開処刑されたともいう。

北朝鮮では、処刑された高官は公式記録からは速やかに抹殺されるのが普通だが、いまのところまだその形跡がないので、この情報そのものの真偽が確定したわけではないとの見方もある。いずれにしても、北朝鮮の高官の処刑は、金正恩体制になってから70件にも及び、今年だけでもすでに十数件に達しているというから、異常なことではない(十分にありうることだ)。

それにしても、金正恩による、側近たちの処刑には常軌を逸したものがある。自分では権威を高める措置だと思っているフシがあるが、側近を始めとした北朝鮮の支配層は、金正恩の権力基盤そのものと言ってよい。度重なる側近の処刑は、そうした権力基盤を掘り崩しかねない面も持っているわけで、こんな事が今後も続けば、北朝鮮の権力層に、金正恩への恐怖を通り越して、憎しみを育むことにもなりかねない。







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