ニュー・ホライズンズが冥王星に接近・通過

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NASAの宇宙探査機ニュー・ホライズンスが、先日(7月14日)冥王星に最接近し、そのまま通過し去った。その際に冥王星本体と五つの衛星についての詳細な画像を撮影したほか、冥王星の組成などを知る手掛かりになる情報を集めた。それらの映像や情報は今後16か月かけて地球に送られてくるそうである。

ニュー・ホライズンズが打ち上げられたのは2006年1月のこと、その翌年には木星の軌道を通過し、その後8年、全体では9年半の年月をかけて冥王星に接近したわけだ。接近直前には時速4万8000キロを超える超スピードで飛んでおり、冥王星の軌道を通過するのにわずか3分しかかからなかった。この3分の間に、膨大な量のデータを収集したわけである。

とりあえず映像の一部が送られてきた。それらによって、冥王星の表面の様子や、最大の衛星カロンの様子が判った。冥王星は氷でできているとされてきたが、その通り表面に氷の粒が点在しているのが見えた。そのなかには、高さが富士山に匹敵するような巨大な氷もあった。また、カロンには、正体のよくわからない巨大なクレバスのようなものが見えた。

ニュー・ホライズンスは、冥王星を通過した後、カイパーベルトと呼ばれる小天体の密集地帯を進み、最終的にはボイジャー1号、2号同様に、太陽系を脱出することとなる。その際には、他の天体の生き物へのメッセージを託す計画があるという。(映像はNASAから)






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