女戦闘機乗り

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自衛隊が、女性にも戦闘機を操縦させるよう方針を変えたそうだ。三年後には、実働部隊に配置するという。戦闘機乗りというのは武力行使を使命にしているものだから、当然相手の戦闘機乗りを殺すことを目的としている。女性は、命を生み育むのが自然の形で、人の命を奪うのは相応しくないと、これは古い因習にとらわれた考えかも知れないが、生まれてから今までそう考えてきた筆者のような人間にとっては、天地が逆さまになるようなショッキングな話に思える。

この方針変更は、安倍政権が掲げる成長戦略の柱「女性の活躍」の一環として発案されたそうだ。女性も国防に寄与して欲しいと言うならまだしも、成長戦略の一環として女性に人殺しを期待するというのは、どういう了見か、女性活躍の場は他にいくらでもあり、なにも女性に人殺しをさせずとも、よかろうにと筆者などは思ってしまう。

安倍晋三が政権を握るようになって以来、日本の国の形がすこしずつ変わって来たと思うのは筆者のみではあるまい。中でも、女性に人殺しをさせるのは、日本開闢以来の大変化であり、国の形が変るどころか、日本人のあり方全体が根こそぎ変わってしまうような話だ。なにしろ、男もすなる人殺しというものを、女もしてみん、というように仕向けるわけだから。これでは日本人全体が荒ぶる魂の権化、つまり好戦的な民族、ということになりかねない。

安倍政権は、女性に人殺しをさせることで、大和撫子をアマゾネスのような猛き心を持った存在に鍛え上げ、やわな男どもに発破をかけさせようとでも言うのだろうか。





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