雪芦鴛鴦図:若冲プライス・コレクション

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「雪芦鴛鴦図」は、動植綵絵の「雪中鴛鴦図」とよく似ている。背景に雪のまとわりついた植物(片方は柳の枝、こちらは芦)を配し、メーンテーマには一対の鴛鴦を描いている。しかも鴛鴦は、相互の位置関係を除いては、両図とも殆ど同じ形をしている。

雪の色彩に陰影を施しているのも両図共通である。そのため雪は粘り気があるように見える。どちらも水辺を描いているが、水と植物との位置関係がはっきりしない。構図があいまいなだけ、寒々とした冬の感覚が迫ってくる。

左上に「平安城若冲居士藤汝汝鈞畫於錦街陋室」とある。製作時期の記載はないが、「紫陽花双鶏図」と同じ頃の作と思われる。(110.4×51.0cm)

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これは一対の鴛鴦を拡大したもの。雄が左を向いて水に浮かんでいるところの形、雌が水中に顔を沈めているところの形は、上述のとおり「雪中鴛鴦図」とほぼ同じである。







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