
南禅院は、鎌倉時代の末に亀山上皇が離宮としたところで、南禅寺発祥の地といわれる。応仁の乱以降荒廃していたが、元禄十六年(1703)桂昌院(徳川綱吉の母)によって再建された。庭園は、創建直後の面影を伝えるとされ、亀山上皇の作庭によるとも、夢想国師の作庭によるとも言われる。
鎌倉時代末期を代表する池泉回遊式庭園として、西芳寺、天龍寺とともに、京都の三名勝史跡庭園に指定されている。斜面を利用した起伏に富んだつくりになっており、池は曹源といわれる上池と下池からなり、それらを幽邃な森が囲んでいる。
上の写真は、斜面から南禅院の建物と下池を眺め下ろしたもの。南禅院の現況は、琵琶湖疏水の煉瓦造りの構築物をくぐった先にある。

池には睡蓮が植えられている。

これは石を組んで水を流し、滝の風情を演出したもの。
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