勢いづく右翼の言論封殺を朝日が批判

| コメント(0)
朝日新聞が、今日(4月13日)付の社説で、右翼による言論封殺を批判していた。「放送法遵守を求める視聴者の会」を名乗る右翼団体が、TBSの報道姿勢を監視する動きを強める一方で、TBSへの広告の出稿を計画する企業に、自粛を求めて圧力をかけているのは、自由な言論活動を封殺しようとするもので、見過ごせないという趣旨の批判だ。

当事者のTBSは、昨年中にこの団体からニュース番組における偏向を理由に攻撃され、おそらくはそのことが原因となって、当該番組のニュースキャスターが更迭されるという事態になった。そうした事態を前にして、この団体は自分たちの行動に自信を深め、TBSに対する一層の攻撃を始めたということなのだろう。相手が少しでも弱みを見せれば、それに徹底的に付け込むというのは、右翼ならずとも、よく見られる行動だ。

朝日が、社説の形でこのことに警鐘を鳴らしたのには、それなりに深刻な危機意識が働いているのだろう。安部政権が登場して以来、この国の言論空間は、息苦しさを増しつつある。息苦しさを越えて、窒息感さえ漂い始めている。このままでは日本の言論は死んでしまうかもしれない。そうした危機意識がこの社説につながったのだろうと思う。

一方、日本の右翼の希望の星と目される安部晋三総理大臣は、先日新宿御苑に各界の名士たちを集め、派手な花見を行った。それを見て筆者などは秀吉の醍醐の花見を思い起こした。秀吉は醍醐の花見を通じて、自分がこの国の最高権力者であり、自分に逆らうものはこの国では生きてはいけないということを日本全土に思い知らせようとしたわけだが、安部晋三総理は新宿の花見を通じて何をアピールしたかったのか。





コメントする

アーカイブ