レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)

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レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)は、イタリア・ルネサンスを象徴するような人物であるばかりか、人類史に屹立する偉大な人間である。絵画の歴史においても、偉大な業績を残している。彼はイタリア・ルネサンス芸術を代表する画家であり、人類の絵画史上において最も偉大な画家ともいえるのだ。

レオナルドは、生涯のキャリアを画家としての修行から始めた。フィレンツェ郊外のヴィンチ村に生まれ、早くから絵の才能を示した為に、17歳の頃フィレンツェの画家・彫刻家アンドレア・デル・ヴェロッキョに弟子入りし、そこで絵画を学んだ。20歳代の早い頃から、すでに師をしのぐような能力を示したようである。

レオナルドは、画家としても偉大な人間になったわけであるが、ただの画家たるには留まらなかった。彼はその他様々な分野で天才を発揮した。数学のほかに、力学や天文学の分野で業績を収め、人体科学や幾何学・建築などにも目覚しい業績を上げた。それゆえ、万能人間といわれているほどだ。

関心の領域が広かったために、完成した絵画の数は少ない。レオナルドの真筆とされる彩色画で完成されたものは20点にも満たない。それは関心の広さもさることながら、レオナルドのあきやすい性格にも起因しているとされる。レオナルドは、一つの作品に長い時間をかけるのが例だったが、完成を見る前に作業を中断してしまうことがよくあった。そのため、多くの作品が未完成のまま残されたのである。

ここでは、レオナルドの絵画作品のうち、一応完成した彩色画をとりあげて鑑賞したい。






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