修学院離宮その二:日本の庭園

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修学院の上の離宮は、小高い丘の上に造営されている。浴龍池と呼ばれる巨大な池を中心として、池の中には二つの島を浮かべ、その一つに窮邃亭という茶屋を立て、また池の南西側の一段高いポイントのところに隣雲亭という茶屋を配している。そしてこれらの間を散策路で結び、季節それぞれに応じた眺めを楽しむ回遊式の庭園となっている。

上の写真は、南側の門を潜って隣雲亭に向かう道にある急な石段。この石段は、浴龍池を浮かべるための周囲の土台の斜面をうがったものである。

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隣雲亭から浴龍池を眺めわたしたところ。この池を浴龍池と呼ぶわけは、池に浮かぶ島の形が、龍が水浴びしている姿に似ているところから来ている。この池の東側には比叡山があり、北から西にかけては緩やかな山並みが連なって見える。

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池に浮かぶ二つの島をつなぐ千歳橋。

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右手前は楓橋、その先の建物は窮邃亭。この建物は、文政年間に修復はあったものの、創建当時から現存する唯一の建物である。

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西浜は、浴龍池の西側に広がる浜辺。院たちは、池で舟遊びをしながら、この浜に下りて、管弦を楽しんだという。

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浴龍池の森閑としたたたずまい。季節ごとに表情を変えるという。

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上の離宮から展望した耕作地。離宮では、敷地内の農地を契約農家に耕作させることで、離宮全体の風致を保つ努力をしているそうだ。







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