殺人ロボット時代

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殺人ロボットなどと言うとセンセーショナルに聞こえるが、ほかに適当な言葉がない。というのも、人を殺すことを目的に作られ、その目的を達成したロボットについて、これ以外にどんな言葉も思い浮かばないからだ。そのロボットは、先日テキサス州ダラスで発生した警官狙撃事件の犯人に対して出動した。この狙撃犯は、どうやら一人だけで、五人もの警察官を射殺し、そのほかにも多数の警察官や通行人に発砲して負傷させた。この犯人を始末するためにこのロボットが差しむけられたわけだ。そのロボットは犯人に近づいたところで自爆し、犯人は即死したということだ。

ロボット技術の進歩は早いので、こんなロボットが現れるのは時間の問題と思っていたが、ついに登場したわけだ。しかも華やかな戦火を上げた。ロボットはこの自爆であとかたもなく壊れてしまったようだが、一応ミッションが成功したことで、関係者は鼻が高いに違いない。

だが、技術というのは、誰にでもアクセス可能と考えた方がよい。今回は、政府側が犯人の殺害を目的に投入したわけだが、これと逆のケースもあり得ないわけではない。テロリストグループが同じようなロボットを開発し、それをテロに投入することも十分に考えられる。

核兵器や重火器の投入はそんなに簡単なことではないが、ロボットによるピンポイントテロは難しくはない。そんなことに思いをいたすと、我々地球人は、いよいよ殺人ロボット時代に突入したとの感慨を持たざるを得ない。





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