引き続き、ブルネレスキが蛇に巻きつけられ、蛇と一体化したあとで、全く異形のものへと変わってゆく様が語られる。
二の頭既に一となれる時、二の容いりまじりて一の顏となり二そのうちに失せしもの我等の前にあらはれき
四の肉片より二の腕成り、股脛腹胸はみな人の未だみたりしことなき身となれり
もとの姿はすべて消え、異樣の像は二にみえてしかも一にだにみえざりき、さてかくかはりて彼はしづかに立去れり(地獄篇第二十五曲から 山川丙三郎訳)
絵は、ブルネレスキが異形の者となって立ち上がるところを描いている。ブルネレスキは、この姿のまま、静かに立ち去ってゆく。
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