平成の明智光秀が見苦しい責任逃れ

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平成の明智光秀の愛称で親しまれている某代議士は、都連の会長として今回の都知事選の陣頭指揮にあたったが、武運拙く惨敗するや、その責任を問われて曰く、この選挙は本部マターだから、責任は自民党幹事長の某氏にある、と。彼が言及した某氏は、得意の自転車から転落して大怪我を負い、都知事選挙の采配どころでなかったことは誰しも知っているところだ。その人に責任をなすりつけるのは、あまりにも見苦しいと、政局通の間では無論、自民党内でも不評だそうだ。

それにしても責任をなすりつけられた形の某自民党幹事長は、これをどう思ったか。この某幹事長は、某都連会長が平成の明智光秀の愛称を頂戴するについても、苦い係わりを持たされた。それまで野党だった自民党を総裁として率い、起死回生を期して再選に臨もうとした矢先に、懐刀として信頼しきっていたこの男に足をすくわれ、再選をあきらめた経緯がある。一部では、これは部下の裏切りに直面して人間不信に陥ったことの結果だったともささやかれている。今回は、自分は大怪我を負って、何らの活動もできない状態で、またもやこんなふうに責任をなすりつけられたわけだ。いくらお人よしでも、少しは頭に来るだろう。

今回自民党が推した某氏が落選したについては、いろいろと要因が云々されているが、中でも平成の明智光秀の果たしたマイナスの効果が大きな要因となった、というのが政局通の最大公約数的な見解となっているようだ。これは、誰もが笑わずにはいられないようなお粗末な出来事だった。平成の明智光秀氏には、信長さえ一目置かざるを得ないような男が父親として後見の役目を果しているのだが、息子はどういうわけかこの父親を引っ張り出して、自民党の候補を応援させたはよかったが、その際に、この父親は何を考えたか、政敵の攻撃にうつつをぬかし、野党推薦の候補を売国奴と罵ったのはまだいいとして、有力な女性候補を大年増だとか、厚化粧だとか、聞くに絶えないような言葉で罵った。こういう言葉は、馬鹿でなければ、狂人が発するような言葉だ。こういう発言を父親にさせる息子が馬鹿なら、父親はそれに輪をかけた馬鹿、というか、もうほとんど恍惚状態と言ってよい。

今の日本では、この恍惚老人に限らず、十分に生き飽きたはずの老人たちがまだまだ元気でいて、社会を色々な意味で活性化しているのはいいとして、変な方向に活性化するのは考え物だ。それにしても、平成の明智光秀氏は、本来なら父親に責任を問うべきことまで、直接かかわりのない自民党幹事長に八つ当たりしている、どうもそんなふうに伝わって来る。そんなふうに伝えられた我々としては、出来の悪いコメディを見せられている感じだ。





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壺斎様
 東京都知事選挙は小池百合子氏の圧倒的勝利で幕を閉じた。この劇場型選挙で、いろいろなことが明るみに出てきた。元都知事の高齢で足元定まらぬ石原氏が迷言「厚化粧の女」を披露した。流行語大賞をねらってのことか、この迷言で流れが一気に小池氏に向かった。
 都連のドンという人物がいたらしい。何年か前に、自民党の都議員が自殺をした。その人はドンのいじめにあったという遺書が残されていたと前の前の都知事猪瀬氏が明らかにした。そして、自殺した人の奥さんが小池氏の応援にまわった。
 小池グリーンの圧倒的な動員力の前になすすべない平成の明智光秀はうろうろするばかり、かんじんな自民党候補の名前を呼び間違えるていたらく、これで勝てるわけがない。責任を取ると言って、自民党の都連の会長の辞任届をだす、このような人物が安倍内閣の閣僚とは国民を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。こんな人物でも閣僚がつとまるものだろうか?
 鳴り物いりで立候補した鳥越氏は、人物の浅さを暴露した。言葉を大事にしなければならないジャーナリストはまともなことをきっちりと堂々と述べて欲しかった。なんの政策も持たずにただ担がれてでてきたのか、無責任きわまる。ジャーナリストなら文春記事にも堂々と事実関係を明らかにする力量を示して欲しかった。
 小池百合子氏の選挙の力量はすごい、なにやら東京都政に潜む闇を暴いていくような予感をあたえてくれる。
 2016/8/3 服部

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