イチローの偉大な、偉大な、偉大な記録

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イチローが2009年に、大リーグデビュー9年連続200本安打を達成したとき、筆者はそれを「イチローの偉大な記録」と称して賞賛した。翌年にその記録が10年連続に伸びると、今度は「イチローの偉大な、偉大な記録」と称して賞賛した。また2013年に日米通算4000本安打を達成したときには、「イチローの途方もない記録」という言葉を使ってその偉業を賞賛した。そして今日(3月8日、現地時間7日)である。この日イチローは、大リーガーとして3000本安打を達成した。星の数ほどいる退役・現役大リーガーのなかでも、30人目という希少な記録だ。同じ日本人として、誇りを覚えずにはいられない。そんなイチローを讃えるのに筆者に残された言葉は、「イチローの偉大な、偉大な、偉大な記録」以外になかった。

今シーズンが始まった時点でイチローの大リーグ通算安打数は2935本で、3000本まではあと65本だった。この数字なら今年中には達成できるのではないかと思って、筆者はその日を追い求め続けた。42歳という年齢を考えても、この数字なら達成できないことはないだろうと思った。昨年も91本打っているから、調子が極端に悪くならない限り、難しくはないだろう。その期待に応えて、今年のイチローは昨シーズン以上に好調ぶりを発揮し、オールスターゲームの前後には三割台の半ばをキープするほどだった。その調子で貴重なチャンスをよく生かして、ヒット数を住み上げ、オールスター直後にはついにあと二本というところまでせまった。

ここまでくると、大リーグでもカウントダウンの大騒ぎが巻き起こり、日本のメディアも一定の関心を向けた。筆者などは、日頃野球にはほとんど興味がないが、イチローの活躍ぶりだけは、毎日のようにネットでチェックしていた。しかし、あと2本から先がなかなか出ない。たしか10日間近くもノーヒットが続いたのではないか。イチローといえども、巨大なプレッシャーを感じたのだろう。

しかし運命の女神は、いつかは微笑む。昨日(7日)に2999本目が出ると、今日はすかさず3000本目をたたき出した。大リーグファンが大騒ぎしたのは勿論、オリンピック騒ぎで浮かれている普通の日本人にも、一定のインパクトをもたらしたのではないか。

ともあれイチローの活躍ぶりには、一スポーツ選手として以上の輝きが感じられる。それは彼の生き方から発せられるオーラのようなものが、見ている人を捉えるからだと思う。(写真は3000本目のヒットである三塁打を打った瞬間のイチロー、MLB公式サイトから)





コメント(1)

壺斎様
 イチローの偉大な記録3000本安打達成は日本人として誇りに思う。そしてこれからも打ち続けるイチローがどこまで記録を伸ばすのでしょう。
 攻走守三拍子揃った選手、盗塁は群を抜き、守ればレーザービームと称される捕殺、失策が少なく、守備範囲が広い。
 かげでストイックな厳しい練習を課しているようだ。武士道の姿がみえてくる。日本人のイチローがアメリカで高く評価されるのは大変嬉しい。
 2016/8/9 服部

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