ヒラリーに背を向ける人々

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この写真(Barbara Kinney--Hillary for America)は一見すると異様に見える。右端で手を振っているのは大統領候補のヒラリー・クリントン。どうやら彼女は遊説先で大勢の聴衆に語りかけているらしいが、すべての聴衆が彼女に背を向けている。事情が分からないと、聴衆がヒラリーを拒絶しているようにも見える。

ところがそうではないということだ。これは現在歴史的な選挙戦を戦っているヒラリー・クリントンとツー・ショットの写真をとりたいと願う人々が自撮りしているところなのだという。聴衆はヒラリーに背を向けたまま、自分にカメラを向け、ヒラリーと同じ画面に自分が映るように躍起になっているのだ。

これは別にアクシデントなどではなく、ヒラリーも了解の上でのことらしい。自分とツー・ショットの写真を自撮りしたいという人々の願いに応える形で、ヒラリー・サイドがわざわざ設定したというのだ。

この会場にいた人々は殆どがヒラリー・ファンの女性で、その数は500人に上ったという。ヒラリーの近くに陣取った人はきっとよい記念写真が撮れたと思うが、後の方にいた人はどうだったのだろう。





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