2016年流行語大賞は「神ってる」

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今年(2016年)の流行語大賞が「神ってる」に決まったと聞いて、筆者は「神がかってる」の間違いではないかと思った。元気な安倍政権の活躍ぶりに乗じて、日頃「神がかってる」連中が、今年は最大限の脚光を浴びているので、これが国民の注目を浴びても不思議ではないと思ったからだ。なにしろ一昔前までは箸にも棒にもひっかからなかった連中が、今では安倍政権のお墨付きをもらって、言いたい放題のことを言っている。その発言は、「神がかった」連中の「神がかった」色合いのもので、眉に唾しなければ聞けないものばかりだが、この国では政権のお墨付きがあれば、どんな発言でも権威を持つらしい。

それは別として、この「神ってる」は今年のプロ野球から生まれた言葉だそうだ。25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島の緒方監督が、二試合連続でサヨナラホームランを打った打者をたたえて言ったという。おそらく、「カミワザ」と言いたかったところが、今風の言葉の洒落た使い方を真似て、「神ってる」などと言ったものだろう。

それにしても日本の「神がかってる」連中の鼻息は荒い。今上天皇の生前退位を巡る議論の中でも、天皇を叱りつける輩までいた。神がかっていれば、どんなことでも許されると思っているようだ。

「神ってる」選手を出した広島カープについては、日本シリーズで優勝できなかったことは非常に残念だった。筆者は昔からのカープ・ファンではないが、今年のカープの戦い方には大いに感心した。来年は是非日本シリーズを制してもらいたい。





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