100年後の復活を目指して冷凍保存

| コメント(0)
ナショジオの最新号に、未来の復活蘇生を願って遺体を冷凍保存してもらっている人たちのことが載っていた。そういう人たちは、将来医学の進化によって、冷凍保存していた人体が生き返るかもしれないと期待しているわけだ。このような期待を裏付けているのがトランス・ヒューマニズムと言われるもので、人間は科学の進歩によってあらゆる病気を克服できるばかりか、不死の生命を獲得できるようになり、いったん死んだ人間でも生き返ることができるようになるだろうと、主張しているらしい。

そういう人たちの期待に応える施設がロシアにあって、そこではすでに56体の遺体が冷凍保存されているという。ほとんどは自然死した高齢者で、血を抜いた状態でマイナス196度の液体窒素に漬けられている。一応現行契約では100年間保存することになっていて、100年後に科学が十分に進化しておれば、これらの人々が生き返ることも考えられないではない。

まるでSF小説か映画の世界のことに思えるが、人類はこれまでも不可能事の多くを可能にしてきたわけであり、死んだ人を生き返らせることもあながち妄想と片付けられない。

この人たちがもし未来に生き返ることが出来たら、彼らは二つの命を生きたということになる。命を長く、しかも複数回生きることが果たして幸福な事かどうか、異論があるかもしれないが、そうしたいと願う人々にチャンスを与えてやることは、意味があると言えるかもしれない。





コメントする

アーカイブ