セクハラ罪という罪はない、従ってセクハラは罪にはならない

| コメント(0)
セクハラ罪という罪はない、と言ったのは放言居士として知られる麻生太郎副総理兼財務大臣だが、彼の盟友である安倍晋三総理大臣は、これを安倍内閣の公式見解としたそうだ。内閣が閣議でそう決定したわけだから、世の中のセクハラ亡者たちは、今後胸を張ってセクハラが出来ると喜んでいるだろう。セクハラは罪にはならないんだから、安心してセクハラが出来るというわけだ。

安倍晋三総理大臣がこのような決定をしたのはどういうつもりか。盟友である麻生太郎副総理兼財務大臣が、世間の反発を食らって孤軍奮闘しているのを見て、助け船を出す気持ちになったのか。

たしかに、安倍晋三とその内閣構成メンバーが主張するように、日本の刑法にはセクハラ罪という罪名はない。罪刑法定主義の建前からすると、存在しない罪をもとに人を罪人のように扱うのは間違ったことというべきだろう。だから今回セクハラで指弾を浴びている元財務事務次官も、セクハラを理由に罪人扱いされるのは間違っている。どうもそう彼らは言いたいようだ。

麻生太郎副総理兼財務大臣は、ことあるごとに元財務事務次官の人権を云々する。死刑囚にも人権はあるのだから、たかがセクハラをしたくらいの者にも人権があるのは当たり前のことだ。しかし人権があることは、ひどいことをしたことを免責する理由にはならない。

麻生太郎副総理兼財務大臣といい、盟友の安倍晋三総理大臣及びその閣僚たちといい、どうも世の中の常識とはかなりずれた感覚を持っているようだ。





コメントする

アーカイブ