ウクライナをロシアから護るのか、ウクライナを使ってロシアを叩くのか:西側の本音

| コメント(0)
ドイツを先頭にしてNATOに結集する西側諸国が揃ってウクライナに重戦車を供給することとなった。その数300台にのぼるという。全部揃うまでには時間がかかるようだが、それによってウクライナの対ロ反撃能力は飛躍的に強まるだろう。戦車同士まともに戦ったらかなわないとロシアは認識しているようで、さっそく防御態勢の構築にとりかかっている。東ウクライナの前線沿いに長大な防御陣地(土塁や塹壕など)を築き、西側の戦車の進軍を阻むとともに、反撃の態勢を準備しているようだ。

ウクライナの軍事力が強まることで、ロシアが早期に勝利できる望みはほとんどなくなったといえる。とはいえ、ウクライナがロシアを圧倒して勝利する可能性も低い。だからロシアとウクライナの戦争は長期化するだろう。

ところで西側はこの戦争への関与を、ウクライナをロシアから護るためだと言っているが、その一方で、威勢のいいウクライナをけしかけて、ロシアを叩くという意図も隠してはいない。何しろ今のゼレンスキーは、玉を蹴られた犬のようにいきりたっているので、容易に戦争をけしかけることができる。その意気が高いうちに、なるべくロシアを叩き、あわよくば、その国力を疲弊させて、無力化したいと考えるのは自然である。

西側はロシアとの間で直接武力行使に出ることは全く考えていない。だから、ロシアを強く刺激するようなこと、たとえば戦闘機の供与はしないといっている。あくまでも、ウクライナを使った代理戦争の体裁をとり、自身が戦争当事者として参加することはしないと腹を決めているようだ。

こんな調子で、この戦争は、おそらくウクライナの若者たちが死に絶えるまで続く可能性がある。






コメントする

アーカイブ