縮む日本:出生数80万人割れ

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2022年に生まれた子どもの数は79万人台で、統計上はじめて80万人を割り込んだという。これは外国人を含んだ数で、日本人だけだと、76万人台になる可能性があるそうだ。40年前の出生数が約151万人だったので、わずかの間にほぼ半減したことになる。急速に縮んでいるのである。

減少の度合いが予測を超えて加速しているそうで、この分だと、つまり有効な対策をとらないままだと、日本はそう遠くない未来に、人口がいまの半分くらいになる可能性がある。一時期、2050年頃に8000万人くらいまで減少すると予想されたことがあったが、その予想を超えて、さらに落ち込むことも考えられる。

人口の減少をどう受けとめるかは、立場によって色々な回答があり、一義的には言えないが、国力が人口に大きく規定されることは、科学的に見てほぼ間違いないことなので、日本の国力が今に比べて劇的に低下することは否めない。日本の経済的パフォーマンスはいまでも十分悪化しているといえるから、この先、国力の低下によって、さらに悪くなることが予想される。

この調子だと、日本は今世紀半ばをまたず、極東の二流国になりはて、国民にまともな生活を保障できなくなるおそれがある。もっともその頃には、団塊のの世代が消滅して、老人の負荷が少なくなっているかもしれないから、日本は余計な負担からのがれ、新たな維新をばねにして、もう一度キャッチアップにむけて助走する体制が整うかもしれないが。





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